毎年、マッドマックス・コンベンションに参加してくれているフランスのイラストレーター、マッドマックス研究家でもあるメルヴィンZ氏。彼が2015年から着手していた、自ら監督を務めたドキュメント映画「ARCHEOLOGIST OF THE WASTELAND」がこの度完成しました。

 これは「マッドマックス2」と出会い、以後の人生が変わってしまった英国ファン、エイドリアン・ベネット氏にフォーカスを当てた作品です。彼はファンが高じて家族と共にイギリスから「マッドマックス2」のロケ地である、オーストラリア内陸部の僻地、ブロークンヒルへ移住。そこでマッドマックスについてのミュージアムを開設する事になり、色々な撮影プロップや関連物が彼の元へ集まりはじめ、やがては彼がロケ現場を掘削して、撮影当時の遺物を探索するところまでを描く内容です。

 同じマッドマックスファンとして、特に「マッドマックス2」を初見した時に、大きな衝撃や影響を受けたファンからすると、このエイドリアンさんの辿った道というのは理解できるのではないかと思います。人生を左右する「マッドマックス2」との出会い。他人事ではありませんね。もちろん、ここまでの情熱や行動力はありませんが。
 そんなエイドリアンさんの姿を描くこの作品。55分の中編で、すべての発端からブロークンヒルでのミュージアム開設、「2」に携わったスタッフたちの証言、そして発掘プロジェクトまでをテンポ良く描きます。「2」でスタントコーディネーターを務めたマックス・アスペン氏も登場し、当時を回想します。そしてこれがマックス・アスペン氏の遺作となり、作品は彼に捧げられています。

 という訳で、この多くのマッドマックスファンに刺さるであろうドキュメント作品、その編集が終了しこれから世界に向けて公開となります。その前になんとメルヴィンZ監督の強い意向により、今回11月のマッドマックス・コンベンション内で初公開する事になりました。映画館ではなく、プロジェクター上映なので上映環境はあまりよろしくないのが申し訳ないですが…。
 またメルヴィン監督は日本語タイトル版のポスターを作りたいとの意向を示しました。じゃあ邦題が必要。「ARCHEOLOGIST OF THE WASTELAND」=直訳すると「荒野の考古学者」。うーん、日本語にすると弱いタイトル。結局、配給会社の付けた邦題に日々イチャモンをつけている身ですが、いざ自分がその立場になると分かりやすいカタカナの組み合わせを選択せざるを得ません。
 という事で恥ずかしげもなく「荒野のマッドミュージアム」という邦題を私自ら命名させていただきました。そしてできあがった日本版ポスターがこれ!

 かつて世界最速で日本公開された「マッドマックス2」「サンダードーム」に続き、本作も日本で最速公開。歴史は巡る!なんとも素晴らしいシチュエーションです。この製作者たちのご厚意に応えるべく、こちらはコンベンション予算の中から日本語字幕作成のための予算を気合いで捻出。プロの方に字幕作成を依頼し、当方も固有名詞をチェック。そして完成した日本語字幕を入れ込んだ上映素材が、先日完成いたしました。こちら日本語版トレーラーです。

 という事で、映画館には遠く及ばないプロジェクター上映で、視聴環境は大変お恥ずかしいものではありますが、この注目のドキュメント映画をMMcon町田と新富士会場にて上映する予定です。乞うご期待ください!